源流旅人の山日記

手帳への記録が面倒になり、写真も合わせて記録できるブログ日記に変更

2010年3月28-29日 宝剣岳

 MSCCのえむさん、Banjoさん、うめちゃんと日帰りの予定で宝剣岳の南稜から北稜に行きましたが、悪天候につかまってビバークを余儀なくされ、えむさん、Banjoさんのお二人は帰らぬ人となってしまいました。まだ気持ちの整理はつかないけれども、記録は残しておきます。
 朝4:50に八王子の道の駅でえむさんと落ち合って、一路駒ヶ根ICを目指し、7時過ぎに菅の台バスセンターに到着。前夜に道の駅花の里いいじまで泊まっていたBanjoさんとうめちゃんもやがて合流。3人とは今回が初顔合わせ。
 8:12の始発バスでしらび平に移動し、9時の始発ロープウェイで2612mの千畳敷に上がる。この頃はまだ青空も覗いていた。
出発前の宝剣
 こちらは田中さんに誘われているサギダル稜。今日は3人パーティが登って行った。
サギダル稜
 9:30に出発し、カールの右寄りを登る。
カールを登る
 サギダルの頭に近い雪庇の切れ目を抜けて稜線に上がる(10:30)。次第に雪模様になってくる。
稜線に抜ける
 しばらく夏道に沿って登り、すぐに南稜のクサリ場が始まる。ここからロープを出して旅人・うめ、えむ・Banjoパーティに分かれて登る。この頃は完全に風雪で、視界もほとんどない状況。
岩稜帯に入る
 基本的にスタカットで確保しながらの登行でものすごく時間がかかり、また後続パーティが遅れ気味なのを待ったりしたため、我々が頂上にたどり着いたのは15時前後。後続パーティと一緒だったのは頂上の2P手前まで。もう16時のロープウェイには間に合いそうにないけど、明るいうちに千畳敷まで下ろうと先を急ぐ。しかし、まっすぐ進めそうにないので東よりの雪面を3P下り、さらに2Pトラバースして、北稜に戻る(16:30頃)。木曽側の風が強く、雪で視界がなくルートが分からない。下手に動くとやばいので、風を避けるため少し戻ったところで雪面を削ってビバーク体制に入る。うめちゃんがツエルトを持っていて助かった。
 夜中はずっと雪が降っていて、翌朝起きたら30cmほど積もった模様。昨日トラバースしたトレースも消えている。行動可能になった6時前に歩き始めると、100mも進んだところで宝剣小屋が見えた。小屋からわずか300-400mのところでビバークしていたようだ。乗越浄土からラッセルしながら下り、千畳敷ホテルには7時過ぎに到着した。氷ったロープを持ち続けていたので、指先が凍傷になっていた。

 以上が、簡単な行動記録。2時間待った9時になっても後続の二人が戻ってこないので、遭難の可能性があるため、駒ヶ根警察署に救援を要請。警察の捜索活動が完了するのを待って、水曜日の午前中まで駒ヶ根に滞在。MSCCの方々が次々と駆けつけてくれたが、残念ながらえむさん、Banjoさんのお二人は帰らぬ人となってしまいました。ああすればよかった、こうすればよかったと思ってもすべて後知恵にすぎない。ひとえにお二人のご冥福を祈ります。旅人も今後山とどう付き合っていくか、しばらく考えようと思います。
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コメント

石田さんが無事に帰ってきて何よりです。

ありがとうございます

今回は後から振り返ると、いつもの自分とは違う行動が随所にあったように思います。いつもなら何があっても時間の確認をしているのに、今回はうかつでした。時間と行動スピードを考えていれば、退却の潮時も見逃さなかったはずなのに。やはり9:30という遅い時間から行動を開始すると言うこと自体が大きな間違いだったのかもしれません。

うめちゃんと日帰り

うめちゃんがツエルトを持ってなかったら死んでたな。感謝しろよ!

無事でなによりです

久しぶりにこちらにお邪魔したところ、
このような出来事があったと知り、驚きました。

私のような素人が言うのは何ですが、
石田さん含め、お二人が無事で良かったと
思います。

亡くなられたお二人のご冥福をお祈り申し上げます。

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