源流旅人の山日記

手帳への記録が面倒になり、写真も合わせて記録できるブログ日記に変更

2009年9月19-21日 笠ヶ岳

 この連休(シルバー・ウィークだそうな)は2泊3日で笠ヶ岳に行ってきました。
 連休初日の朝5時に出発。中央道は八王子辺りが渋滞していそうなので、甲州街道で高尾を越えて相模湖ICから高速に入る。松本ICを8:30頃に出て新島々の7/11でお弁当を買い、沢渡から安房トンネル(立派なトンネルだけど750円は高い)を抜けて新穂高の深山荘の駐車場に10時に到着(予定よりも1時間早い)。危惧していた通り駐車場は満車で、仕方なく近くで路上駐車。隣に止まった車の方は九州から来て槍ヶ岳に行くそうだ。
 お弁当を食べて10:30に出発。「新穂高の湯」の橋のところで今回始めての槍の姿を拝み、槍見館の脇の電話機の無い電話ボックスがある登山口を10:55に通過。登山口に入るといきなり猿が目の前を通り過ぎていく。穴滝の辺りで単独行の人に追い着く。彼は7泊の荷物を背負って薬師の方まで行くとのことだが、40kg近い荷物では歩くのも大変だろう。錫杖沢の出合を12:20に通過するが、出合にはテントが4張りほど見えた。錫杖の岩壁が圧倒的に頭上に迫っている(そのうち登ってみたいな)。
前衛壁3
 クリヤの岩小屋はそこから10分。一旦水が消えたため不安になって、水を2L強補給したが、重量増加で歩行ペースは一気に低下。実際は、地図上の1800mの水場のみならず、2050m辺りでも水は補給できた(少し後悔)。時刻は15時を過ぎ、雲の中に入ってしまったため何も景色も見えないし、笠の頂上まで行くのは明らかに無理なため、どこかテントを張れる場所を探しながら歩くが、なかなかいい所が見当たらない。途中で木苺を口にしたりしながら(種は面倒だが生き返った気がしました)、ようやく落ち着ける場所を見つけたのは16:00。クリヤの頭直下の2300m地点だった。
クリヤの頭の直下
 頑張って持ち上げたビールを飲み、缶詰をつまみながらゆっくりしていると雲が晴れてきて、夕刻の穂高が目の前に現れた。中央影を伴っているのがジャンダルム飛騨尾根。大学4年の時に槍穂を縦走したことが懐かしい。
雲が晴れて穂高が現れる
 寒くなってきたのでテントの中に入り夕食を済ませ、いつものように18:00過ぎには就寝。下が傾いており熟睡はできない。
 20日は4:15に起き、5:30に出発。テントを片付けている東方では朝焼けの穂高がシルエットになっている。一登りしてクリヤの頭を越えた辺りの鞍部から雲海の中に浮かぶ槍ヶ岳が遠く見える。
雲海の上の槍2
 二ノ沢奥壁のコル手前には誰が作ったのか石を平らにならしたビバーク・ポイントがあった(この場所のことは笠の小屋の人も口にしていた)。笠ヶ岳頂上には予定よりも早い8時前に到着。雲の平の山々も見えておりのんびりしたいところだが、あいにく風が強くてあまりゆっくりしていられない。
笠の頂上は風が強かった
 小屋の方々が親切な笠ヶ岳山荘で水を補給。年配の登山者としばしおしゃべりした後、8:40に小屋を出て抜戸岳を目指す。登山道の向こうに飛び出した槍の穂先は絵になる。
歩く先には槍
 振り返ると穴毛谷の右に笠ヶ岳。
抜戸手前から笠
 登山道から少し寄り道して抜戸岳頂上を踏む(10:05)。秩父岩に至る手前から見る笠ヶ岳はたおやかで、打込谷の辺りは黄葉の気配(こんないい場所をどうしてmoto.pは日帰りで行くのかな)。
打込谷の向こうに笠
 秩父平手前ではツアー客と思しき20人パーティ2組とすれ違う。これでは今晩の笠ヶ岳山荘は満室だろう。それにしても秩父平から見るピナクル群は素晴らしい眺め。
 大ノマには12:00に到着、さらに一頑張りで弓折岳を12:50に通過。行動時間が7時間を超えてばてているとは言え、エアリアのコースタイムは結構からめの設定のようだ。当初予定の双六小屋にはこの調子だと14時過ぎには着きそうだが、時間を持て余すのは目に見えている上に、今日の登山者数の多さを考えるとうんざりするので、ワサビ平まで下山することに決定。鏡平に下る途中も下から続々と人がやってくる。これが北アルプスの人気と思いつつも、やや辟易。13:30過ぎに着いた鏡平(ちなみに小屋ではカキ氷を500円で売ってました)では、今回これを見るためにやってきた池に映る槍ヶ岳とご対面。
これが見たかった
 目を右に転じると、同じく穂高の峰々。旅人は山小屋嫌いなので今のところ泊まる気はないけれども、新穂高から5時間あまりで来れるこの場所には、そのうち親しい人達を連れてきてあげてもいいかなと思う。
鏡平から穂高
 さて、時刻は13:45。ワサビ平までのコースタイムは約3時間。最後の一頑張りで足元に気をつけて下山にかかる。秩父小沢で水を飲んでいると団体さんが通りかかり、気になってガイドさんに話しかけると、バスの到着が遅れたらしいが、この時間だと小屋に入るのは17:00(山小屋の夕食開始時間)を過ぎるのにいいのかな。休憩の後、一気にワサビ平に向かい、小屋に着いたのは16:00前。秩父小沢を過ぎてすぐのところにテントを張れそうないい場所もあったが、ビールの魅力には勝てなかった。
 ワサビ平はブナ林の中の気持ちの良い場所で、上高地側で言えば小梨平か徳沢に相当するのではないだろうか。幕営料は400円、缶ビールも400円と稜線上に比べると安いので、ついつい2本買ってしまった。
ワサビ平
 最終日はノンビリしていても良かったのだが、隣のテントが3時に起きてごそごそやっているので、旅人も4時には起きてお茶と食事を済ませ、5:40に出発。抜戸岳南尾根や穴毛谷二ノ沢奥壁などを嘆称しながら林道を歩き、深山荘には6:40に到着。
穴毛谷の奥に笠ヶ岳
 着替えを済ませて7時には現地を後にし、途中双葉SAで巨峰ソフトを食べたりしながら、11:40に自宅に戻ってくる。最終日が少しもったいない気もしたが、天気は曇りがちだし、渋滞も避けることができた(反対の下り方面は10:30でも相模湖を先頭に渋滞してました)しよしとしよう。
 今回あらためて感じたのは北アルプスの素晴らしさ。来年のシーズンは裏銀座か上の廊下に行きたくなりました(昔敗退した千丈沢も是非行きたいのですが、ちょっと後回しかな)。
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