2024年1月に読んだ本
先週は土曜日に歯の定期点検(左上犬歯も何とか持ちこたえてくれています)で、日曜日は雨だったので山には出かけませんでした。その間に読んだ中の一冊が、図書館で見つけた平出和也の「What's Next? 終わりなき未踏への挑戦」。
山岳映像カメラマンとしても活躍する彼ならではの、QRコードでYouTubeとリンクした映像の提供という試みが斬新です。これまではNHK BSでドキュメントをたまに見ていただけで、どういう登山家かよく知らなかったのですが、この本を読んでようやく理解できました。彼も求道者の一人だったのですね。道を追い続けると、結末は不幸な結末に終わるのが普通なのですが、平出さんの場合は頭の中でのバランスが取れているようなので、Rメスナーのように長生きするかもしれません。
もう一冊は、新聞の広告で目をひかれて久々に買った岩波新書の「社会学の新地平-ウェーバーからルーマンへ」佐藤俊樹著。
大学に入りたての頃に、学んだことはなかったもののよく耳目に入ってきていたMウェーバーを知ってみようかと読んでみました。当時は学生運動の最終時期で、マルクスの資本論と同じぐらい耳にした「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」って、何だったんだろうか好奇心を惹きますよね。ウェーバーに始まってニック・ルーマンに繋がる社会学の流れが理解できました。これは新たな発見ですが、脳細胞が減り続ける旅人の頭にはおそらく残らないですね。
山岳映像カメラマンとしても活躍する彼ならではの、QRコードでYouTubeとリンクした映像の提供という試みが斬新です。これまではNHK BSでドキュメントをたまに見ていただけで、どういう登山家かよく知らなかったのですが、この本を読んでようやく理解できました。彼も求道者の一人だったのですね。道を追い続けると、結末は不幸な結末に終わるのが普通なのですが、平出さんの場合は頭の中でのバランスが取れているようなので、Rメスナーのように長生きするかもしれません。
もう一冊は、新聞の広告で目をひかれて久々に買った岩波新書の「社会学の新地平-ウェーバーからルーマンへ」佐藤俊樹著。
大学に入りたての頃に、学んだことはなかったもののよく耳目に入ってきていたMウェーバーを知ってみようかと読んでみました。当時は学生運動の最終時期で、マルクスの資本論と同じぐらい耳にした「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」って、何だったんだろうか好奇心を惹きますよね。ウェーバーに始まってニック・ルーマンに繋がる社会学の流れが理解できました。これは新たな発見ですが、脳細胞が減り続ける旅人の頭にはおそらく残らないですね。
2023年5月19日 人新世の「資本論」斎藤幸平 (集英社新書)
【「新書大賞2021」受賞作!】
人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。
気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。
それを阻止するには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。
いや、危機の解決策はある。
ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。
最近は娯楽本しか読んでいない旅人ですが、久々に目を洗われる本に接しました。GWに奥多摩を歩きながら聞いていたラジオ番組で、マルクスの資本論の最新研究の本というフレーズが気になったので購入しました。何を今更マルクスなのかが気になって読むと、色々と新たな視点を与えてくれました。現実の世界と抽象の世界をどう関係づければいいのか、一度読んだだけでは整理がつかないので、何回か読み返してみます。
人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。
気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。
それを阻止するには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。
いや、危機の解決策はある。
ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。
最近は娯楽本しか読んでいない旅人ですが、久々に目を洗われる本に接しました。GWに奥多摩を歩きながら聞いていたラジオ番組で、マルクスの資本論の最新研究の本というフレーズが気になったので購入しました。何を今更マルクスなのかが気になって読むと、色々と新たな視点を与えてくれました。現実の世界と抽象の世界をどう関係づければいいのか、一度読んだだけでは整理がつかないので、何回か読み返してみます。